みなさんはマズローの欲求階層説というのは知っていますか?
これはアメリカの心理学者であるアブラハム・マズローが考案したものです。
どのような内容かというと、“人間は自己実現に向かって絶えず成長する”とマズローは考え、人間の欲求を5段階に理論化しました。
そして、下の階層の欲求が満たされると次の階層の欲求を満たそうとするという、心理的行動のことをマズローの欲求階層説といいます。
このマズローの欲求階層説は日常生活においても活用できるものなので、今回はその考え方について学び、日常生活で役立てる方法を解説していきます😊
マズローの欲求階層説とは
人間の欲求は5段階のピラミッドのよう構成をしているとする心理学で、下の階層の欲求を満たさなければ上の階層の欲求を満たすことができない。
下の階層の欲求を満たすことで次の階層の欲求を持つようになるというものです。
ではその階層を一つずつ解説していきます。
1 生理的欲求
これは生きていくのに必要な基本的かつ、本能的な欲求のことを指します。
例えば、食欲や睡眠欲などはこれに当てはまります。このほかにも、トイレに行きたかったり、水を飲みたいといったものもそうです。
これよりも高度な欲求を満たすためにはまず、この生理的欲求が満たされていることが大前提となります。
この欲求はいわば全ての欲求のスタート地点とも言えるでしょう。
2 安全の欲求
これは安心安全な暮らしへの欲求のことを指します。
例えば、今住んでいる地域ではテロ行為が頻繁に行われている。そんなところでは安心して暮らせないですよね?
他にも経済的に不安定であったり衛生面がよろしくないところであったりと生活の不安定なところでは安全の欲求は満たされません。
安心して生活できる環境を求めることが安全の欲求を求めることです。
3 社会的欲求
これは家族や友人、会社などに自分を受け入れて欲しいという欲求のことです。
集団への帰属や、愛情を求めることもこれに該当します。
この欲求が満たされていないと、孤独感や社会的不安を感じたりしてしまいます。
自分を受け入れてくれる他者の存在こそがこの欲求を満たすポイントになってきます。
4 承認欲求
これは集団に属するだけでなく、その集団から評価されたい、自分の能力を認めてもらいたいという欲求のことです。
会社に所属していたり、学校に通っていると社会的欲求は満たされます。
ですが、自分の頑張りや、能力を認めてもらいたい。
そう思うこともあるはずです。それこそが承認欲求なのです。
さらに承認欲求は「低いレベルの承認欲求」と「高いレベルの承認欲求」の2つに分けられます。
前者は他者から尊敬されたり、注目されるなど、“誰かに認めてもらう、褒めてもらう”ことで満たされる欲求で、
後者の欲求は自分自身の技術、能力の習得などにより自己信頼感を得ることで満たされる。つまり自分で自分を認めることで満たされる欲求なのです。
この欲求を妨害されてしまうと、劣等感や無気力感などを感じてしまうので要注意です。
5 自己実現の欲求
前の4つの欲求を満たすことで自己実現の欲求というのが残ります。
これは自分が持つ能力を最大限に発揮してにしかできないことを成し遂げたい、自分らしくありたい。という欲求のことを言います。
例えば、今所属している部活動でどれだけ周りから認められ、評価されても、「本当はこの部活動をやりたくはなかった」と思っていると、どうしても理想と現実のギャップに悩んでしまい、心の底から満足できずに悩んでしまうことでしょう。
この欲求を満たすためには自分の理想を現実のものに近づける必要があるのです。
日常生活での活用方法
このマズローの欲求階層説というのは日常生活においてのさまざまな場面で役立てることができます。それを今回は例で1つ紹介したいと思います。
勉強への活用方法
今現在、自分はなんの為に勉強しているのか、目標は何か。
さらに目標を達成したら何をしたいかを欲求階層に従って書き出します。
- 生理的欲求 お腹が空いたからご飯を食べてから勉強しよう。
- 安全の欲求 良い学校に進学して将来たくさん稼ぎたい
- 社会的欲求 いろいろな国の言葉を話せるようになって友達をたくさん作る
- 承認欲求 たくさんの友達を家族に紹介して褒められたい。
- 自己実現の欲求 国境を越えた会社を創る。
など、ざっくりとした例ですがこのような感じに考えることで、満たすべく欲求が明確になりモチベーションの確保につながります!
この他にも、仕事やプライベート、趣味などにも活用できるので、みなさんもぜひ活用してみてください!
まとめ
人間の欲求は5つの階層から成り立つ
下の階層を満たさないと上にいかない
日常生活のさまざまな場面で活用できる